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雲の果て

jyuzakumo.exblog.jp

個人的に興味があるゲームの紹介やプレイ感想など。あと落書き。@ジュザ

危険な仮面 第1節 

1節登場人物
・エミリア(Po2のヒロイン。この世界線では普通の学生)
・ラピ・ス(デューマン。ラッピーを狩る女。表の顔はごく普通の学生。運動神経が良い)
・トゥル(学生。ハイアームズの義妹。兄を支えるしっかり者。)
・エスカータ(同じく学生。生家がNDの由緒ある家で、趣味はアレな同人集めとコスプレ)
・ハイアームズ(カフェ「シグナー」のオーナー)
・ラッピーを狩る男(本名は「ヘロ」。ラッピーを狩ることに情熱を燃やす)
・謎の銀髪男(誰でしょうね)

前置き
-人は誰しも、仮面を被っているものだ。
それは心の仮面…決して他人には晒してはいけない素顔を隠すためのもの。
そして、それは人だけが持っているものとは限らない…。
これはそんな仮面にまつわる話…かもしれない。-



リゾートコロニークラッド6
もともとは人口の観光施設として建造されたコロニーだが、
近年では居住者も増え、居住区の増設にともない様々な生活施設が建造されている。
リトルウィング進学校もそのひとつで、クラッド6に住む学生たちにとっては憧れの
エリート校である。
今回の物語の主役はそこに通うある仲良し4人組。

その小さな物語は
ラピ・ス、エミリア、トゥル、エスカータの4人が
放課後のひと時をどう過ごすか話し合うところから始まる…

エミリア「ねえねえ、みんな暇かな?これからどこ行かない?」
ラピ・ス「私はそろそろ帰らないと…」
トゥル「え~?ちょっと遊んで帰ろうよー。」
エスカータ「そうそう、せっかく早く終わったんだし~」
戸惑うラピ・ス。
トゥル「そうだ!これからウチのお兄ちゃんのカフェに行かない?
ラッピーバーガー食べ放題だよ~!」
ラピ・ス「ラ、ラッピーバーガー・・・」
エミリア「へえ、トゥルのお兄さんってカフェの経営やってるの?」
エスカータ「そうだよ~私はたまに遊びに行くんだけど、
コーヒーがすっごい美味しいんだから」

誰かの物真似をする要領で喋りだすトゥル。
トゥル「隠れ家的なところが大事なんだよッ!」
「ってお店の宣伝しないから、あまり有名じゃないんだけどね」
エスカータ「そうそう、トゥルのお兄さんってばすっごいイケメンなんだよ」
トゥル「へっへー自慢のお兄ちゃんだもんね!」
エミリア「じゃ、決まりね。ラピ・スも来るわよね~?」
虚ろな瞳のラピ・ス。
ラピ・ス「ええ!ラッピーバーガーへ行きましょう!!」
エミリア「いや…行くのはカフェだけど…あははは、まあいっか」


場面は変わり、商店街の外れにひっそりと建つ小さなカフェ「シグナー」の手前
エミリア「へえー、こじんまりとしてるけど、雰囲気よさそう」
トゥル「でしょー?ささ、入って入って」
店の外にはコーヒーの香りが漂っている。
ラピ・ス「ここにラッピーバーガーが…ごくり」
エスカータ「ラピ・スちゃん落ち着いて…ね」

小さな扉をくぐるとそこには今時珍しい木造の、クラシックな雰囲気を醸し出した店内。
小さなテーブル席が二つと、カウンター席が数個あるだけだが、
どこか暖かな空気とそれを感じさせる音楽が流れる空間がそこにはあった。

カウンターの奥にはコーヒーカップを磨く若い男が立っていた。
マスターらしき男「いらっしゃい」
トゥル「ただいまお兄ちゃん!」
ハイアームズ「ああ、おかえりトゥル。今日はお友達と一緒かい…って」
店に入るなりダッシュでハイアームズに抱きつくトゥル
ハイアームズ「こ、こら!お客さんの前でやめなさい!」
トゥル「えぇ~?いつもしてるじゃん」
エミリア「・・・」
エスカータ「あ~、ははは。いつもの事よ。本当兄バカなんだから」
エミリア「ってあれ・・?お兄さんはヒューマンじゃない?トゥルはニューマンだよね?」
エスカータ「義理の兄妹らしいよ。どういう経緯があったとかは聞いてないけどね」
エミリア「そう…なの。血が繋がってなくても仲が良い家族はいるものよね。
理由になんてこだわらなくてもいいじゃない」
どこか思い当たる節のあるしゃべり方をするエミリア。
エスカータ「エミリア?」
エミリア「う、ううんなんでもない。さ、席に座りましょ」
ハイアームズ「今日は特に予約も入ってないから好きなところに座ってくれよ」
トゥル「はーい」
恍惚の表情で店の奥を睨むラピ・ス
ラピ・ス「・・・」
ハイアームズ「ど、どうしたんだい?」
ラピ・ス「ラッピーバーガーください!!」
ハイアームズ「あ、ああ。ちょっと待ってて、今用意するから」

つかの間の時間、彼女たちは美味しいコーヒーとスナックをつまみに会話を楽しんでいた。
すると、突然店のドアが開き何やら旅人風な男が入ってくる。
ハイアームズ「いらっしゃい…おや」
旅人風の銀髪の男はカウンター席の一番端に座った。
銀髪の男「コーヒーを一杯くれないか」
ハイアームズ「かしこまりました」
エスカータ「ねね、あのヒト超イケメンじゃない?」
エミリア「ガーディアンズか傭兵の人かな?あまり見ない格好ね」
トゥル「お兄ちゃんのがカッコいいよー」
エミリア「はいはい。」
ラピ・スはラッピーバーガーに夢中のようだ。
エスカータ「ラピ・スちゃんってば良く食べるのに全然太らないよね?
うらやましいわぁ~」
ラピ・ス「そ、そんなことないわ。食べた分動けばまた減るじゃない?」
トゥル「私運動ニガテだからなぁ~、そうそうこの間の水泳の時だって…」

会話に夢中な4人。
またも突然店の扉が開き今度はビルデビアのような大男が入ってきた。
づかづかと店内に入るとカウンター席のど真ん中にドカっと腰掛ける。
イスが今にも壊れそうな勢いで悲鳴を上げていた。
ハイアームズ「いらっしゃ…ってまたあんたか」
大男「おう、とりあえずラッピーのから揚げ100人前で。」
ハイアームズ「相変わらずウチの食料庫を空にさせるつもりかい?たまにはコーヒーでも
飲んでゆっくりしていってくれよ」
大男「んじゃラッピーカプチーノ頼む」
ハイアームズ「そんなもの無いよッ!」
大男「んあ?食材が尽きたらいつでも言ってくれ、すぐに狩ってきてやるよ!」
ハイアームズ「はいはい、まってな。今特製ラッピーから揚げを作るから」
大男「ウホッ、よだれが止まらん!」
エミリア「なに、あの下品な大男は…」
とつじょラピ・スが席を立つ
ラピ・ス「師匠!」
エミリア&エスカータ&トゥル「えええぇ~!!?」

大男「む?」
4人の学生にいまさら気付く大男。
大男「何だお前も居たのか」
ラピ・ス「お久しぶりです!」
師匠と呼ばれた大男「そうだっけ・・・?まあいいや。ラッピーは狩っているのか?」
ラピ・ス「ハイ!」
他の3人は唖然としている。
ラピ・ス「紹介するよ、この人は私の師匠。ラッピーを狩る男よ」
エミリア「ラ、ラッピーを狩るっていったい…」
エスカータ「怪しさ満載だわ…」
トゥル「あれ?この人以前お店に来てたかな…」
ラッピーを狩る男「なんだ、友達こんなに増えたのか!良かったな」
ラピ・ス「は、はい!全ては師匠が私に学校へ行くように薦めてくれたからです。
今はラッピーを狩るより…友達と居るほうが楽しい…かも」
急にうつむくラピ・ス
何かを察したかのように喋り掛ける狩る男。
ラッピーを狩る男「なあに!ラッピーなんていつでも狩れるさ。俺がそれを証明してるしな。
お前はそっちを大事にしろよ」
ラピ・ス「…はい」
エスカータ「何か見た目は不審者だけど、いい人そうね」
エミリア「そうかなぁ…」
トゥル「きっとそうだよ、ラピ・スだってなんだか楽しそうだし」

すると狩る男の目の前に大皿に盛られたラッピーのから揚げが登場する。
ハイアームズ「ほら、どうぞ召し上がれ」
狩る男「うおぽおおお、待ってましたー!!」
「いただきます!」
バァン!と豪快に合掌する狩る男
そしてから揚げにがっつく。
狩る男「うめえ…ラッピーのから揚げ最高だ」
から揚げを大量に頬張り、涙を流しながら食べ続ける狩る男。
エミリア「やっぱりただの大食い野郎じゃないの…」
ハイアームズ「ははは…まあ悪いやつじゃないんだけどね」
トゥル「やっぱりお兄ちゃんの知り合いだったの?」
ハイアームズ「昔から付き合いがあってね。ほら、そこの人も…」
エスカータ「あれ?さっきまで居たイケメンが居ないよー?」
銀髪の男が居たカウンターにはコーヒーの代金とメモ書きのようなものが
置かれていた。
ハイアームズはそれを手に取り、真面目な顔で内容を読んでいた。
トゥル「なんだったんだろうね?」
エスカータ「さあ、でもお兄さんと知り合いっぽいじゃん。はっ、まさかイケメン同士で
ナニカ良からぬ企みでも…」
トゥル「ちょ、もう!お兄ちゃんにそんなケなんか無いってば!
変な妄想のしすぎだよッ!」
エミリア「…」
そして賑やかな午後が過ぎ…

「インフィニッティー♪」
突然、エミリアの携帯が鳴り出す。
ラピ・ス「その着信音…」
エミリア「え?あ、ああ…気にしないで、販促よ」
ラピ・ス「ふぅん…」
エミリア「もしもし?あ、お父さん?
…うん、うん。ええぇっ!?」
突然拍子抜けした大声を上げたエミリアに一同は驚く。
エミリア「分かった、こっちでも調べてみるね!」
エミリアはそう言い終わると、携帯をポケットにしまう。
一同は呆けた顔をしていた。
トゥル「…どしたの?」
エミリア「ラピ子が…攫われたの!」

続く。
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by jyuza-rokusei | 2002-01-01 00:00 | UNKNOUN