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雲の果て

jyuzakumo.exblog.jp

個人的に興味があるゲームの紹介やプレイ感想など。あと落書き。@ジュザ

危険な仮面 第3節 

廃研究所前

クラッド6の廃棄区画にひっそりと佇む廃墟。
以前はコロニー発展用の研究を行う施設であったが、
今は見る影も無い、ただの廃屋である。

だが、その複雑な構造を利用した裏社会に生きるもの達の
隠れ蓑となっている。
つい最近では、イルミナスの残党もこの廃墟に潜んでいたとの情報もある。

その危険極まりない廃墟の前に4人の若者と一人の用心棒が立つ。
エミリア「ここが廃研究所ね…」
ついさっきまでラピ子を追うのに必死だったエミリアも、
その不穏な佇まいを前に足をすくませる。
エスカータ「ひぃぃぃ」
エスカータはトゥルとラピ・スの間に入り込むように
二人の袖をつかんでいる。
トゥル「本当に来てしまったわね」
ラピ・ス「う、うん…」
二人も息を呑む。

エミリア「…と、というわけで、ダブルさん!出番よっ!」
ダブル「あいわかった!!」
ダブルはそういうと、入り口の前に立ち
大きく息を吸い込むと
ダブル「わが名はラッピーを狩る剣士!!!ラピコとやらを攫った悪党共へ告ぐ!!
いますぐ大人しく降伏せよッ!!!!
さもなくばわたくしが成敗するッ!!!」
あたりに大声が響く。
エミリア「ギャーッ、やめてったらやめて!
本当に悪党が出てきたらどーすんのよ!」
3人「うわあああ」
他の三人も慌てふためく。
ダブル「そ、そうでございますか…面目ない。」

すると物陰からチンピラらしき男が3人現れた。
ビス男「んだぁ!?こんなとこで大声だしてるヤツぁ!!?」
ヒュマ男「お、こいつらリトルウィング進学校のやつらか。」
沼男「フン、あの優等生取りの生意気な学校か…」
どうやら他校の不良グループらしい。
エミリア「言わんこっちゃ無い…」
エスカータ「や、やだ…」
ラピ・ス「この人たちはいったい…」
トゥル「み、みんな落ち着いてッ!」
トゥル「あんた達あの有名な落ちぶれ学校の不良グループね!
こんなとこで何やってるのよ」
ヒュマ男「あ?お前らに関係ねーだろ!」
沼男「コイツら調子に乗ってやがってムカつくな…」
ビス男「だな、ちょっと痛めつけてやるか!」
不良グループがこちらに向かって歩き始める。
エミリア「ちょ、ちょっとあんた達、女の子相手に暴力ふるうっての!?」
ビス男「知るかボケー!!男女平等ッ!!」
雄たけびを上げながら腕をまくり、走るビス男
一同「いやあああああ!」

ダブル「あのー、だれか忘れてないでございますか」
ダブルがグループの間に割って入る
ヒュマ男「あ?誰だお前」
沼男「邪魔すんならお前もボコるぞ!!なあ兄貴!」
ビス男「おうおう!そこをどけぇ!!」
ブンッ!!ガーン!
ダブルの顔面にビス男の拳がヒットする
するとダブルの首が吹っ飛んだ。
ビス男・沼男・ヒュマ男「ギャアアアアア!!」
エミリア・トゥル・エスカータ・ラピ・ス「ぎゃああああああ!!」
ころころと地面に転がるダブルの頭部。
ダブル「ふーむ、まだヘッドパーツの接着が不安定ですな」
首だけでしゃべるダブル。
ビス男「…ケッ!キャストか。ビビらせやがって!」
ヒュマ男「ポンコツはそこで寝てなァ!」
ラピ・ス「そういえば00ったらよく体がバラバラになってたね」
エスカータ「のんきに言ってる場合ですかー!!ど、どうすんのよぉ~」
ダブル「面目ない!こうなってしまっては体を動かすことはできないのです」
ビス男「おめーら覚悟はいいか」
沼男「へっヘッ、たっぷりと遊んでやるとするか」
再び不良グループは女子グループに襲い掛かる。
一同「きゃあああ!」

???「おい」
突如何者かが一番後ろに居たヒュマ男の肩を掴む。
ヒュマ男「あん?」
ブンッ!ドカッ!
男はヒュマ男を殴り倒す。
ヒュマ男「うげっ!な、何しやがる!?」
???「お前ら…」
ビス男「なんだァ!?」
ラピ・ス「ハッ…師匠!!」
ラッピーを狩る男「お前らのせいで食い逃げに間違えられたじゃねーか!!」
沼男・ビス男・ヒュマ男「ハァ!?」
エミリア「あ、あれって…」
エスカータ「ぎゃああ、ビルデビア…じゃなくてラッピーを狩るなんとかさん?」
トゥル「あの人…」
ビス男「何言ってんだてめぇ!?何か俺らに文句でもあんのか…」
狩る男はビス男の前に立つ。体格は良く似ているが明らかに狩る男のほうが大きい
ビス男「デ、デケェ…」
ラッピーを狩る男「あのなぁ、お前ら。さっき食い逃げしただろう!
通りかかったラッピー肉まんの店で俺が食い逃げに間違えられたんだよ!!」
沼男「知るかんなことー!!」
ヒュマ男「単におめーの運が悪いだけじゃねえか!」
ラッピーを狩る男「食い逃げは許さん!!成敗する!」

沼男「上等じゃねえか!!兄貴!」
ビス男「おう!ちとデカイからって調子にのるんじゃねえぞおおお!!
ここいらじゃ喧嘩で負け知らずの俺に逆らった運の悪さを恨みなァ!!」
猪突猛進のごとくラッピーを狩る男に立ち向かうビス男。
ラッピーを狩る男「フン!!」
ガッ、ドゴォォオオン!!
ぐいっとビス男の顔面をその巨大な手で掴むと、
そのまま張り倒す。
ビス男「ぐはっ!」
ビス男は一撃で気絶したようだ。
沼男・ヒュマ男「ゲッ!」
ラッピーを狩る男「さて、どうするんだ。今すぐ食い逃げ代金を払いに行くか
ここで成敗されるか…選べ!」
沼男・ヒュマ男「う、うわあああス、スンマセンッシター!」
慌てふためいて逃げる不良グループ。
ラッピーを狩る男「おい、こいつも持っていけよ!」
ビス男を担いで逃げる二人組み。
エミリア「ふいー、助かった~」
トゥル「あ、ありがとうございました…」
ラッピーを狩る男「んん?またお前らか。って、ここどこだ?」
ラピ・ス「師匠、実はかくかくしかじかで…」

ラッピーを狩る男「ふうむ、なるほど」
エミリア「というわけなので、協力してくれないかしら?」
ラッピーを狩る男「そうだなあ…ラッピーバーガーをおごってくれるなら
考えてやってもいいが」
エスカータ「学生にたかるなっ!」
ラピ・ス「師匠…」
すると遠くから声が聞こえる
ダブルの頭「お~い、誰か忘れてないでございますか…」
一同「…あ」
ダブル「今まで後ろ向きになっていたせいでまったく状況がわからぬのですが…」
エミリア「ごめん、忘れてた」
エスカータ「そういえばいたんだ」
トゥル「すっかり忘れてたわ」
ラピ・ス「まだ居たのねオメガ」
ダブル「ダブルであります…」

エミリア「これで…よしっと」
エミリアに頭部をくっつけてもらう狩る剣士。
ダブル「おおーっ、完全に治った!」
エミリア「いや、全然治ってないから…」
エスカータ「エミリアすごいね、こんなにあっさり治しちゃうなんて」
エミリア「いや~昔キャストの設計とかやってたからね~」
得意げに話すエミリア
トゥル「さすが、学級でトップクラスなだけあるわね」
エミリア「そうねー、完全に治したかったら後でウチによりなさい。
この天才エミリアちゃんが完全に修理してあげるわよ~?
大丈夫、変なパーツとか付けないから」
ダブル「おおっそれは是非とも頼みたいところ…」
ラッピーを狩る男「あ~、お前は…」
ダブル「おお!懐かしい声だと思いきや!やはりヘロ殿でありましたか!」
ラッピーを狩る男「誰だっけ?」
ダブル「えぇ~!?」
ラピ・ス「スイーツスメルですよ、師匠」
ラッピーを狩る男「ああ、そうだった。スイーツスメルだな」
ダブル「ち、ちがーう!!ってかスイーツスメルって何!?」

エミリア「じゃあ、手分けしてラピ子を探しましょ」
トゥル「ちょっと待って、そのラピ子って子の特徴を教えてもらえない?
携帯の写真でもいいから私達も把握しなきゃ探しようがないわ」
エミリア「あ、ごめん、そうだよね。ちょっとまって、えーと」
エミリアは携帯を取り出し操作する。
エミリア「ほいっと。これこれ、コレがラピ子よ」
エミリアは携帯に映し出した画像を見せる。
エスカータ「わっ、何コレかわいい~!」
トゥル「まさか…ペットなの!?」
エミリア「ラピ子はペットじゃないよー、家族だもん」
トゥル「あ、あ~気持ちは分かるんだけどね…」
ラピ・ス「え?どれどれ」
ラッピーを狩る男「迷子になるなんてあわてんぼうなヤツだな」
ダブル「ほうほうラピコ殿とやらですか、どれ」
3人がエミリアの携帯を覗く。
ラッピーを狩る男・女・剣士「!!!???」
エミリア「ど、どったの?…ってあ、しまった」
そこには頭にリボンを付けたラッピー、パラル種が写っていた。

ラピ・ス「エミリアの家族って…」
ダブル「ま、まさかこやつは…」
ラッピーを狩る男「食料じゃねえか!!」
エミリア「私としたことがうかつだったわ、この人たちラッピー狩り教団なんだっけ…」
ラッピーを狩る男「うおぽおおお!こんなところで獲物にめぐり合うとはな!!
これは全力で狩りにいくしかねぇ!!」
エミリア「ちょ、ちょっと待ってよ!ラピ子を探してくれるのはありがたいんだけど
無事に届けてくれなきゃ意味ないのよ?」
ラッピーを狩る男「良し分かった!安心しろ!俺は狙った獲物は逃さ無いからな!
いくぞお前ら!!」
ダブル「合点承知!」
ラピ・ス「ハイッ!」
エミリア「って聞いてないし!狩る気満々だし!!」
猛ダッシュで正面入り口から突入する3人。
エスカータ「ってかラピ・スちゃんまで!?」
トゥル「あ~あ、いっちゃった…」
入り口の奥から声がかすかに聞こえた。
酔っ払いの声「あ?なんだおめぇら。ここは俺様のテリトリー…ギャアアアア」
ドガッ!バキッ!ガラガラガラ…
エミリア「…」

エスカータ「ねえねえ、あっちのほうにも入り口があるよ」
トゥル「しめた!今のうちに裏口から入ってラピ子をさがしましょ!」
エミリア「そ、そうね!あいつらが暴れている間に先に見つけよう!」
エスカータ「ラピ・スちゃんはどうするの?」
トゥル「こうなったら仕方ない、今はあの人たちと一緒に居れば安全でしょうし
あとで目を覚まさせてあげましょ」



ところ変わって廃研究所第二隔離研究室
数分前…
???「ここか、ラピコが人質に囚われているという所は…」
???「どこの誰だか知らないが幼い子供を人質にとるなどと卑劣な事を…
見つけ次第斬る!!」
ガラガラガラガシャーン…
???「なんだ今の物音は?
まさか犯人か!?ラピコが危ないな、今行くぞ!」

かくして広大な廃研究所を舞台に
ラピ子(ラッピー)を巡るサバイバルレースが始まった…
続く。
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by jyuza-rokusei | 2002-01-03 00:00 | UNKNOUN