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雲の果て

jyuzakumo.exblog.jp

個人的に興味があるゲームの紹介やプレイ感想など。あと落書き。@ジュザ

危険な仮面 最終節 前編

~廃研究所・正面入り口第1研究棟~
今ここでは二人のデューマンの少女がラピ子を掛けて
火花を散らしていた。

ラピ・ス「くっ、思ったよりやるじゃない!」
ナギサ「まだまだこれからだ!!」

巨大な剣を軽々と振り回すナギサ
両手の閃光で対抗するラピ・ス
両者の戦いはほぼ互角に繰り広げられていた。


~廃研究所・裏口通路~
エミリア「い、今の音は何!?」
トゥル「何かが爆発したような音だったわね…」
エスカータ「もうやばいよ!絶対やばいって、引き返そうよ」
エミリア「でもここまで来たんだから…あと少し、あと少しでラピ子が見つかる…
そんな気がするの」
トゥル「エミリア…」
エミリア「…お願い、力を貸して!」
エスカータ「エミリアがそういうなら…」
トゥル「分かったわ。でも慎重に進みましょう。この先いやな予感がするわ…!」
トゥル「万が一のときのために持ってきたコレが役に立つかもね」
エスカータ「これって学校の実習で使ってるテクニックの触媒じゃん」
トゥル「へへっ、ちょっと失敬してきたの」
エミリア「後でちゃんと返しなさいよ~…」


~廃研究所・正面入り口左通路奥~
チンピラ「うげっ!」
ドガッ!…どさっ
ラッピーを狩る男「ま、こんなもんだな」
チンピラ「な…なんてヤツだ…ガクッ」
ラッピーを狩る男「あとはガーディアンズのやつらに任せるか…」

ラッピーを狩る男「さて、狩りの続きだな!」
突如廃墟の奥で様子を伺っていたらしき男が現れる。
???「よう、ひさしぶりだな」
ラッピーを狩る男「ん?お前は…」


~廃研究所・正面入り口第1研究棟~
ナギサ「なんだ今の爆音は!?近かったぞ」
ナギサ「さては貴様の仲間の仕業か!?」
ラピ・ス「知らないよ!とにかくそこをどいて頂戴!」
ナギサ「そうはさせん!」
剣のブースターを発動させ高速で迫るナギサ。
ラピ・ス「わっ!!」
間一髪で避ける。
ナギサ「次は避けられない!当たれば死ぬぞ!!」
ラピ・ス「ラッピーを狩れないまま死んでたまるものかー!!」
ラピ・スは右目のアイガードを外す。
ナギサ「これは…!!」
ラピ・ス「はあああああっ…!」
ナギサ「貴様、その目は…!」
ラピ・ス「これこそがラッピーを恨む理由!そして!!」
ラピ・ス「狩る理由よーッ!!」

両手の閃光を一つに合わせて巨大な光の剣を作り出すラピ・ス
ラピ・ス「うおおおおおおっ!」
ガギーーーーン!!!
ナギサ「ぐっ、なんて力だ!!」
ナギサ「こいつの力は単純なSEED細胞の力を上回っている!」
ラピ・ス「あははははっ!どうしたの!?さっきまでの勢いは!?」
ナギサ「!?」
空中をすべる様に移動するラピ・ス
ナギサ「一体どうしたというんだ、さっきまでとは様子が違う!」
ラピ・ス「あんたが悪いのよ!転校生!!」
ラピ・ス「あんたが私の邪魔をするからーっ!!」
巨大な光の剣もろとも体を回転させてナギサ目掛けて突撃する。
ラピ・ス「あんたも狩ってあげるわ!!」
ドグシャアア!!
ナギサ「うああっ!」
凄まじい剣圧に吹き飛ばされるナギサ
ナギサ「なんて力だ…このままではやられてしまう…」
ナギサ「仕方ない。こちらも使うか…!」

右目の眼帯を外すナギサ。
ナギサ「はああああ!!いくぞ!!」
ラピ・ス「ハッ!?」
ガキン!ガキン!ガキン!
互いに光のごときスピードで打ち合う。
それは常人には目に映らない、達人同士の競り合いであった。
ラピ・ス「はあ…はあ…」
ナギサ「ふぅ、どうした!もう息が上がったのか?」
ラピ・ス「まだまだこれからっ!」
頭上に舞い上がるラピ・ス
ラピ・ス「くらえっ!!」
指先からナギサ目掛けて光の弾を発射する。
ドォーン!ドォーン!
ナギサ「くっ!!」
激しい爆撃がナギサを包み込んだ。
次第に周りの瓦礫も崩れ始める。
ナギサ「まずいな…これは早く決着を付けないと…」
剣のブースターをフルスロットルにするナギサ
一瞬で距離をつめられるラピ・ス
ラピ・ス「はっ!」
ナギサ「しばらく眠っていてもらうぞ!」
刃を返し峰で強烈な打撃を加えられるラピ・ス
ラピ・ス「うわああっ!!」
ドーン…!

ナギサ「さすがに堪えたか」
しばらくの沈黙の後、周囲の瓦礫の山が吹き飛ぶ
ナギサ「!この気配は!」
ラピ・ス「まだ…狩れてない…」
異様な気配を漂わせながら立ち上がるラピ・ス。
その手には巨大な鎌状の光が握られていた。
ラピ・ス「狩れてない…狩れない…」
ナギサ「この侵食度…まずいぞ!」
辺りの空間がゆがみ始める
ラピ・ス「邪魔ヲ…しナいで…!!」
ナギサ「何故だ!何故そうまでして成し遂げようとする!?」
ラピ・ス「それガ…私の…生きルための…理由なの…!」
ナギサ「!?」

強化を解除し、眼帯を装着するナギサ
ラピ・ス「…?」
ナギサ「もう、やめろ。そんなのは苦しいだけだ」
ナギサ「理由があるのなら聞こう、私も力になれるかもしれない…」
ラピ・ス「…」
ラピ・ス「う…うぅ…」
ラピ・スの暴走が解除される。
床に崩れ落ちるラピ・スを受け止めるナギサ。
ラピ・ス「…!はぁはぁはぁ…私、一体」
ナギサ「やはりか。お前は闇の意思に乗っ取られていたんだ」
ナギサ「私がかつてそうであったように」
ラピ・ス「…?」
ナギサ「一人で抱え込むな、憎しみはやがて心を蝕んでしまう。
私も「彼」にそう教えられた」
ラピ・ス「修行がたりないってこと…?」
ナギサ「フッ、そうだな」
ラピ・ス「で、でもせめて食料だけは…」
ナギサ「は?」

ラピ・ス「この先に、この世で一番美味しい食べ物があるの!」
ナギサ「この世で一番美味しい食べ物…?それがお前の戦う理由か?」
ラピ・ス「そうだよ!」
ナギサ「それはプリンよりも美味いのか?」
ラピ・ス「当然!」
ナギサ「プ…プリンよりも美味いもの…」
ナギサ「ではラピコを連れ去った誘拐犯では無いのか。」
ラピ・ス「私はラピ子を探しに来たの!」
ナギサ「なるほど、ラピコがその美味いものの鍵を握っているわけか」
ラピ・ス「うん」
ナギサ「よし!では協力してラピコを探そう!」
ラピ・ス「本当!?」
ナギサ「ああ、そしてその美味いものを食べよう!」
ラピ・ス「もちろん!」
互いに手を取り、研究所の奥へと進む二人のデューマンの少女。
ラピ子(食材)はすぐそこに迫っていた…

ーラピ・スVSナギサー勝者ラッピーを狩る女?
続く
by jyuza-rokusei | 2002-01-05 00:00 | UNKNOUN

by jyuza-rokusei